バイキングカヤック 忍Proを選んだお話

人生初のカヤックはバイキングカヤック 忍Proに!選定した理由について

転勤族の私、この度静岡県に引っ越しました。

静岡県と言えば東に伊豆半島やランカーシーバスのメッカである狩野川、西には全国的にも超有名なサーフである遠州灘や、シーバスはもちろん、チヌでも有名な浜名湖など、有数な釣り場があります。

そして、忘れてはならないのが日本一の深さを誇る湾として知られる「駿河湾」です。

少し沖に出るだけで水深100mに到達します。そのようなエリアは全国的に見てもかなり稀であり、私の住む静岡エリアの非常に魅力的なフィールドと言えます。

そんな奥深いオフショアフィッシングを楽しむためカヤック購入を決めました。

カヤック選びに関しては初心者でしたので、同じくカヤック選びに悩んでいる方の参考になればと思い記事にします。

バイキングカヤックについて

カヤックについて調べていると、静岡県に2つのカヤックメーカーがあることが判明しました。

そのうちの1つが「バイキングカヤック」

静岡県内の工場にて製造・販売しています。

店長自身もカヤックでの釣りに精通しており非常に知識が豊富、加えてとても優しく親切な方なので、私のカヤック購入に際していろいろと相談に乗ってくれました。

お店に行くとカヤックがズラリ。各モデルの展示やカラーサンプルがありますので、一度お店に行ってみると面白いと思います。

バイキングカヤック 忍Proを選んだ理由

私がバイキングカヤックの忍Proというモデルを選びました。

忍はバイキングカヤックでも定番の売れ筋商品ですが、その忍を進化させたのが忍Proです。

このモデルを選んだ理由は大きく3つありますので、1つずつ紹介していきます。

重量

水上に出てしまえば快適なカヤックですが、本体重量はそれなりに重く、実は水上に出るまでが大変です。

カヤック本体重量をあまり考慮せずに購入した結果、どんどんカヤックを出すのがしんどくなってしまい最終的にカヤックを手放してしまうという方も多いようです。

その意味で重量は非常に重要ですが、忍Proは本体重量23kgとかなり軽量な部類に入ります。(それでも20kg超え)

カヤック未経験者には重量の感覚がわからないため、極力軽量なモデルを選びました。

安定性

カヤックフィッシングを始めるにあたって、いくつかのカヤックを試乗したり、講習を受けたりしました。

その過程で感じたのは「思ったより安定感が無い」でした。

カヤックフィッシングをするにあたり、少しでも沖へ出たいと思うのは釣人であれば容易に想像できると思います。

外洋では風やウネリがあるのはもちろん、大型船の引波も頻繁に襲ってきます。

もし、遠くの沖で転覆してしまったら・・・と考えたら安定性は高いに越したことはありません。

いくつか試乗した中でも抜群の安定性を誇っていた忍Proは安心感が違いました。

走行性能

忍Proは私が思い描いていたカヤックとは少し異なる丸みを帯びた形状をしています。

安定性が高いことからスピードはあまり出ないモデルかと思いきや、速度もしっかり出るようです。

最高速度や速度の安定性は他のモデルと比べれば劣るとのことですが、試乗においては全く不満を感じることは無く、走行性能と安定性能のバランスが非常に取れたモデルだと感じました。

拡張性能

広大な外洋での釣りにおいて魚探はマストアイテムです。

魚探の性能は振動子によって決まると言って過言ではありませんが、振動子によって対応できる水深や、得意とする水深は異なるものです。

私がカヤックで釣りをするエリアは20~30m程度のゾーンと、100m以上の水深があるゾーンがあり、それを両方こなそうと思ったら振動子を使い分ける必要があると思いました。

振動子の固定方法は様々ですが、カヤックの側面にステーで取り付けるタイプは走行性能の低下に繋がることから、私は船体の底面に埋め込むスタイルにしたいというのがこだわりでした。

通常のカヤックであれば船体自体に埋め込むので振動子の変更は容易ではありませんが、忍Proは船体中央部が穴あき構造になっており、コンソールと呼ばれる荷室のパーツが船体底面に飛び出す格好で設置できるようになっています。このコンソール底面に振動子を埋め込むことが可能で、コンソールは船体から取り外し可能になっています。つまり、複数のコンソール+振動子のセットを用意すれば、コンソールを変えるだけで振動子の変更が可能という優れものです。

他にも、ロッドホルダーや魚探ホルダーなど、様々なアクセサリーが豊富で、自分の好きなようにカスタマイズできる拡張性が非常に魅力的でした。

実釣レビュー

購入して約3ケ月、毎週末漕ぎました。

カヤック初心者ながら感じたことを記載してみます。

安定性

とにかく安心できる安定感!これは試乗した時に感じた感覚がずっと続いています。

ただカヤックを漕ぐだけでなく釣りをするとなると、タックルを入れ替えたり魚を取り込んだりクーラーボックスから飲み物絵劣りだしたりと、意外とカヤックの上で動作することが多く、カヤックの安定性は非常に重要な要素だと気づかされます。

私がカヤックを出しているエリアは大型船や漁船も頻繁に往来するエリアで幾多の引き波が襲ってきますが、今のところ転覆する気配がありません。

もちろん、常に周囲の状況を確認し波に応じて船体の向きを変えるなどの基本的な安全行動はすべきですが、それができていれば全く問題ない安定感はあります。

これはカヤック初心者の方にも間違いなくオススメできる部分であると感じます。

走行性能

パドルのスペックにもよりますが、パドルの入力に対して非常にリニアに反応してくれます。

風無し波無しの鏡状態でガチ漕ぎすると7~8km/h程度のスピードが出ます。

ラフコンディションだと4km/h程度に落ちてしまう状況もありますが、

通常であれば安定して5~6km/hで走行できるようになりました。

岸から眺めていた妻から「結構スピード出るね」と言われましたし、フィッシング用にカヤックとしてはスピードは出る部類に入ると思います。

手漕ぎか足漕ぎか

カヤックを漕ぐのに両手をフリーにできる足漕ぎカヤックは釣り人としては当然魅力的で検討時の候補にも当然入っていました。

ただ、足漕ぎカヤックにもデメリットはあります。

・船体重量は手漕ぎが20kg前半が多いのに対し、足漕ぎは40kg程度になるため、運搬やカートップの負担が大きくなる

・足漕ぎユニットが故障した場合の走行性能が著しく劣る

・手漕ぎに比べて旋回半径が大きい(小回りが利かない)

重量に対する不安や足漕ぎユニットが沖で故障した場合のリスクやメンテナンスの負荷を考慮し、まずは重力が軽くメンテ性にもメリットが多い手漕ぎタイプを選定し、手漕ぎに不満が出てきてから足漕ぎに変ええても遅くないだろうという判断をしました。

どちらを選ぶかは皆さん次第ですが、参考になれば幸いです。

まとめ

忍Proはフィッシングカヤックとして非常に優秀で、欠点の少ない優等生的なポジションにいると思います。

実際に使用してみても大きな欠点は無く、魚探振動子の拡張性も含めると、様々フィールドで長く愛用できそうな気がしています。

わざわざ魚探を買い替えたりカヤックを買い替える必要もないので、それは結局非常にコスパが高いことを意味します。

カヤックは大きな買い物ですし、購入にあたっては悩むことも多いと思います。

 

静岡県内にはバイキングカヤックのショップもありますし、バイファールという様々なカヤック用品を取り扱っているショップもありますので、悩んでいる方は一度相談してみると良いと思います。私も購入に際して何回も相談しましたが、お陰様で後悔の無い納得したカヤック選択ができたかなと感じています。

もちろん、私で良ければ相談乗ります!

楽しいカヤックライフを実現しましょう!