プレジールアンサー89

PA89を使い始めて7年。シーバスの釣果は1000匹超え。抜群のキャストフィールを持ち、アクション性能に特化した万能かつ使用感最高ロッド

私の愛用しているプレジールアンサー89について。

抜群のキャストフィールとアクション性能を持つ使用感抜群の万能ロッド

であるロッドを7年で1000匹を以上釣った私が紹介します!

個人的には非常に気に入ってるメーカー・ロッドではあるのですが、残念ながら一般的にはマイナーな部類に入ってしまうメーカー・ロッドなため知名度は低いのかなと。

また、興味を持っているものの、取扱店が少ないため(少なくとも関東では)“手に取って確認できない” ので、私のようにロッドは手に取って確かめてから購入したい人にとっては少し抵抗がある。

さらに、そんな方の唯一の頼みの綱であるネット上にもインプレ等の記事が少なく、結局どんな竿かわかり切れないのが実情かと。

そんな方の参考になればと思い、記事を書きます。

プレジールアンサーとは

ゼナックがプロデュースするシーバスロッドのシリーズです。

まずは、プレジールアンサー共通の説明をメーカーHPより引用

“多岐にわたる戦略性に富んだシーバスゲームは、飽くことのない探究心と深い喜びを釣り人に与えてくれる。PLAISIR ANSWER[プレジール・アンサー]、それはシーバスロッドの集大成。このロッドに求めたのは「10年来のベテランアングラーだけが使いこなせるスペックではなく、初めて手にした時からこのロッドの持つ高いポテンシャルが引き出せる」、そんなロッドを目指した。デザインもシンプルで不必要なデコレーションを排除しながらも細部にわたり職人による繊細で丹念な仕上げを施した「10年後にも色あせない深い味わい」を纏っている。
~ プレジール10年間の実積をベースにさらに高い頂きをめざして ~
元来、完成度が極めて高いプレジールのブランクを継承し、ZENAQが提案するPEライン専用「RGガイドシステム」を搭載。”

この説明の通りである。

手にして感じるのは、デコレーション感は一切無いにも関わらず、ひしひしと感じる機能美。カーボンシートの巻き方、スレッドの仕上がり、このロッドに限らずこのメーカー全体的に言えることだが、非常に丁寧に作られており、ロッドに対する愛を感じることができる。使用感を含め初めて“本気で気に入ったロッド”であり、ここまで他のロッドの不要さを感じたのも初めてだ。

発売は2012年で決して新しいロッドではないのですが、完成度が非常に高く、2014年から使い始めて7年経ちますが未だに全く浮気心が起こらず一途に思いを寄せ続けるロッドです。笑

この時は斬新だったRGガイドシステムも、最近になって別ブランドでも似たコンセプトのガイドセッティングを始めていることからも、最先端を走っていたロッドであり、その機能は未だに高いものだということがわかる。

プレジールアンサーPA89の特徴

私が考えるに、このロッドの大きな特徴は3つ

①RGガイド
②全体軽量化
③トータルバランス

 

①RGガイド

たぶん、ゼナックのロッドに興味がある人はRGガイドシステムについて気になっている人が多いと思う。

私はこのRGガイドシステムのロッドを7年間使用してきた結論としては

 

今後もこのガイドシステムを使用し続ける

 

それくらい満足度が高い。

 

RGの特徴であるが、メーカーによれば

1.爽快なキャストフィール

2.ライントラブルの減少

3.ブランクパワーを最大限に発揮

4.タイトなルアーコントロー ル

5.釣果を左右する感度の向上

 

とある。

まさにこの通り。体感的にも1→5の順番で感じやすく、キャストフィールに関しては一度体感すると他のロッドに違和感を覚えてしまう程です。

私のロッドを振らせてあげてしまったがために、このRGシステムに惚れ込んでプレジールアンサーシリーズを購入してしまった被害者がチラホラ発生してしまいましたね。笑

それくらいRGガイドのフィーリングは病み付きで、本当に手放せない。

最近はほかのメーカーでも似たコンセプトのガイドセッティングを搭載し始めてますよね。

それがRGガイドシステムが機能的あるという何よりの証拠だと思います。

②全体軽量化

ここ関して、わざわざ“全体”と書いたのには訳がある。

このロッドの自重は149g。

もちろん単純に軽いのは間違いない。ただ、この自重に近いロッドは他にもあるだろう。でもこのロッドはスペック上ではわからない軽さがある。

ロッドは大きく分類するとブランク・ガイド・グリップの部品からなる集合体だ。

従来、ロッドというのはブランクのみの性能で決まるという考え方が一般的だったように思う。ここ最近、このRGガイドを筆頭にKガイドだのマイクロガイドだの様々なガイドが出ていることからもわかるように、ガイドの重要性が注目されている。10年前のロッドと現在のロッドを比べた時に一番の違いを感じるのはガイドだと私は思う。しかし残念ながらグリップのことまで考えられていないのが現在のロッドの大半を占めている。故に、ブランクは非常に良いのにもったいないと思ったロッドも多い。

 

このプレジールアンサーはブランクだけでなく、グリップの軽量化を図っていることが大きなポイントになっていると感じている。

 

おそらく、同じ自重のロッドを持ってもこのロッドの方が軽く感じるはず。

私はこのロッドには19ヴァンキッシュ3000MHGをメインで組み合わせて使用していますが、

文字通り最軽量タックルだと思います。

誰に持たせても第一声は「は!?軽っ!!!」です。笑

 

③トータルバランス

②までに挙げた特徴を持ち、全てに無駄が無く非常に使いやすいロッドである。

その中でこの89というモデルについて突っ込んでみる。同じくこのモデルの説明をメーカーHPより引用

“シャローエリアで表層やトップを中心に攻めるロッド。比較的重めのシンキングペンシルやトップ系のルアーを、遠方のスポットへフルキャストし、トゥイッチやダート等のテクニックを駆使して魚を引っ張り出す。高度で細かいルアー操作も可能な繊細さを重視。飛距離とテクニックを両立させシーバスが最も反応する水面下40センチ以内での表層周辺の攻めを広範囲にテンポ良く探れフローティングミノーの停止直前デッドスローでの“ゆらぎの演出”や水面直下でのドッグウォーク等、超繊細な表層周辺の攻めに特化したモデル。”

説明からもわかるように、このモデルはシリーズの中でもルアーを“アクション”させることに重きを置いたモデルになっているようだ。

ルアー:10~28g

ライン:PE0.8~2号

と一般的なシーバスフィッシングの大部分を扱えるスペックになっている。

実際に私の使用シチュエーションは後述するが、本当に何にでも対応できるスーパーロッド。

それを可能にしているのはティップ~ベリー~バットに至るまでのテーパーデザイン。

柔軟で非常に素直なティップはルアーのアクションを妨げないし魚のバイトも弾きづらい。

ベリー部は適度な張りがありルアーのアクション性能が非常に高い。

でもバットはしっかりしており大型のシーバスや、たまにヒットしてしまうメジロクラスの青物やエイともしっかりファイトできるパワーを備えている。

でもそれぞれのパートがチグハグせず非常にスムーズなベンディングをするため、使い手側は使用感に何も違和感を感じない。

使いやすいの一言で片づけるには申し訳ない性能であるが、使っていて気持ち良いと心から言えるロッドである。

他のモデルは使ったことないが、シリーズ共通の部分であるのは間違いない。

 

使用シチュエーション

実際に私の使い方はとしては下記の通りです。

シチュエーション①:小~中規模河川の障害物付近

目に見えるストラクチャーや川の合流部、水門の吐き出し等、ここぞ!というピンポイントでロッドアクションを加えてシーバスに口を使わせる。そんなシチュエーションで高い操作性を発揮する。

ロッドアクションによってイレギュラーアクションを発生させやすく、意図したアクションで食わせられた時の快感はまさにルアーフィッシングの醍醐味だろう。

使用ルアーはスーサン、ビーフリーズ、レンジバイブ55等、小規模エリアのシャローで使うような7g程度のルアーも問題なくキャスト・アクション出来る。

もちろんトップウォータープラグへの適応も◎。

バットがしっかりしているので、ストラクチャー付近で掛けた魚とも問題なくファイトできます。

シチュエーション②:中~大河川のナイトゲーム

ナイトゲームは流れの釣り。

流れの強いゾーンをタックルを通じて探し当て、そこに正確にルアーを送り込む。

そんな釣りに求められるのは流れを感じ取れる感度と、そこに違和感なくルアーを送り込めるロッドの操作性とティップの柔軟性。

ロッドの操作性とは、ルアーのトレースコース、それを実現するために重要なラインの裁き易さっていうイメージ。

おそらく、メーカーのロッドの説明的にもこういう釣り方に自主眼を置いている気がするだけあって非常に使い勝手が良いです。

説明にあるような表層系ルアーはもちろん、15g~24g程度のバイブレーション系プラグのリフト&フォールやボトムドリフトにも使いやすい。

だからこの1本で普段釣りをしている姫路周辺のナイトゲームはほとんど事足りる。

ちなみに、バイトを弾き易く柔軟なティップが必要と言われるバチパターンでも、私の場合このロッドで全く困っていません!

 

このメーカーはコンファームサービスというをやっているので、基本的には実際に触れてみて欲しいですね。でも、思い切って買ってしまうのも有りだなと(笑)

そのくらい満足度の高いロッドです。

プレジールアンサーのスピニングはもう1本、90というモデルを持っています。

そちらも非常に良いロッドなのでこちらも併せて読んでみてください。