ランカーシーバスを振り返る②

なぜあの時ランカーシーバスをキャッチできたのか。キャッチまでの経緯を振り返るシリーズ第二弾!今回は宍道湖で釣った90アップのシーバスについて

姫路に引っ越してから山陰方面へのアクセスがかなり良くなり、度々足を運ぶようになった。

最初はヒラスズキや青物等、磯での釣りをいろいろ調査していた。

Googleマップを使って沿岸をひたすら偵察してると、ふと気になるものを見つけた。

それが宍道湖と中海だった。

正直に言って今まで知りませんでした(笑)

まぁ、そんなわけで近くなったし宍道湖で釣りをする機会を増やしてみた。

このエリアのシーバスのベイトとしてはサッパ(地元の人たちはママカリって言ってる)やイナッコなど、どこでもよく聞くベイトたち。

ただ、このエリアのシーズナルパターンを語る上で外せないのがコノシロではないだろうか。

水温の上昇と共に入ってきて、水温の低下と共に抜けていく。

宍道湖においては5〜6月くらいに入ってきて10〜11月くらいに抜けるのが例年の傾向とのこと。

一般的にコノシロパターンといえば秋から冬をイメージするのだけど、宍道湖に関しては5〜6月に最盛期を迎える。シーバス船を営むアマテラスさんにおいても来客数・ランカー数共に6月がトップ。

ハイシーズンの予約は1年待ちだとかなんとか…。笑

 

釣行当日はベイト移動のXデー!?

結局、ハイシーズンは結局行けず仕舞でした。

で、今回ランカーを釣り上げたのは11/13(水)。

上述した傾向でいうと、コノシロは抜けているため宍道湖→中海に舞台を移す時期であるが、この年は水温が高く、宍道湖でまだ釣れているとのことで、その日も疑わず宍道湖に向かった。

宍道湖へ向かう道中、岡山の山を越えた辺りで一気に気温が下がり、一面ものすごい霧に覆われていた。宍道湖についても状況は同じだった。

この日、北から強い寒気が入ってきたため、一気に冷やされこのような現象になったのだろう。

ホントに出船できます?ってくらい濃霧だったw

なんとか出船できたので一安心。

朝マズメのチャンスタイム。トップから始めてミノー、バイブレーション、スピンテール等レンジやアクションを刻むが全く反応がない。

 

コレはやったな

 

そう思ったw

船長も前日と全く状況が違うと言っていたので、この寒気がシーバスを一気に移動させるXデーになった感じだった。

まぁ、“厳しいから諦めようか”とはならない。むしろこういう状況の方が燃えるw

 

完全に外れ日!?さぁどう攻略しようか?

朝マズメのチャンスタイムは終了した頃。ポイントはオープンエリアのブレイク。居付きを狙うわけではなく、下っていく回遊するシーバスを釣る作戦。船長がこのポイントを案内してくれた時点で自分はそう捉えていたという意味ですが。

自分のシーバス釣りは、シーバスが口を使う点を3次元的に合わせることをベースとし、そこにルアーのアクションとスピードを合わせていくスタイル。

余談だが、先日読んだ大野さんの著書にマッチ・ザ・バイトという考え方が記されていて、それっていうのは“レンジ” “アクション” “スピード”を合わせるということなので、同じ事なんだろうと思ってます。

 

まずはレンジ

水深は4m程度。様々なタイプのルアーを投げて各レンジをトレースしてみる。15gのバイブレーションを投げた時、着水してカウントダウン0〜3秒くらいで引いてくると浮草が引っかかってくる。が、それ以上にカウントしてレンジキープするように引いてくると浮草が引っかからない。

リトリーブする感覚としては大きな変化は無かったので、流れが効いているというよりは水質の違いなのかなと考えていた。合ってるか合ってないはわからないけど、いずれにしても2〜2.5mくらいで変化があることに気づいた。このラインを重点的に狙ってみることにする。

 

次にアクション

この日は複数人が同行していて、実は厳しいながらも朝のタイミングでポツポツと釣れていた。釣れていたルアーはメタルバイブ、スピンテール、シャッドワーム。釣れるシーバスのサイズは40cmくらい。

ルアーのタイプ的に、自分が通したいレンジを通せるし、たぶんそのレンジを通して釣ったのだと思う。でもそのサイズ。つまり、レンジは合っているけどアクションが合っていないんだと考えた。合っていないというか動きが速い小さいシーバスが先に食ってしまう感じかなと。

短いピッチで波動が強いルアーやブレード系のフラッシングは今日の状況においては無しと判断した。

自分の選択としては残ったのはS字系やI字系。レンジ的にバイブレーション使くなったら、ピッチが長いヤツだったり、波動が小さいヤツ。

 

最後にスピード

コレに関しては使うルアーによっても変わってしまうから何とも言えないけど、上記のアクションをするルアーで2〜2.5mのレンジを引けるようにスピードを調整するとだけ。

S字系ルアーはジョイクロ178。板オモリ多めにウエイトチューンして使用。それでもあまり使い込めていない自分には感覚的に合わなかったので却下w

I字系はそもそも持ってなかったwww

次にピッチの長いバイブレーション。ココで手にしたのがメガバスのコノシラス。一般的にビッグバイブレーションて言うのかな?108mm38g。体高があるためバイブレーションにしてはピッチが長い。

フィーリングとしてはとても心地が良くてモチベーション的にも持続できる感じ。

2〜2.5mのレンジを意識しながら時折ロッドを煽って意図的に2m以浅に上昇させてまたレンジを戻す。

 

静寂を突き破るシーバス登場

時間はもうすぐ8:00になろうかというタイミングだった。

上記の通りロッドを煽って上昇軌道を描かせレンジを戻すタイミングでゴン!

結構遠くで掛けてたからか、掛けた瞬間はそんなに大きいと思わなかった。手前にくればくるほど強烈な引きするし、何より持久力がスゴかった。シーバス釣りでこんなに時間かけてファイトしたのは初めてだったかもw

船長にランディングしてもらい上がってきたシーバスは92.5cm。

アマテラス2019年間シーバス最大サイズであった。

自己ベストのシーバス。サイズはもちろんだけど、幅も厚みも色味もとても良く、魚体のカッコ良さも完全に自己ベストなシーバス!

【タックルデータ】
ロッド:ゼナック プレジールアンサーB80 ソップモッド
リール:シマノ 15カルカッタコンクエスト200HG
ライン:よつあみ ガリス ウルトラキャストマン フルドラグ 3号+シーガー プレミアムマックス ショックリーダー8号
ルアー:メガバス コノシラス

 

激シブで沈黙していた船内の雰囲気を一変させる1匹でした。

 

トレースコースとルアーアクションがこの日のパターン

狙い方は間違ってなかったと思うし、このままコノシラス投げてても釣れた気はするけど、スレ対策も含めルアーを変えることに。

次に選んだルアーはマリアのマールアミーゴⅡ

今度はピッチじゃなくて動きを抑えたらどうかということで。

通すコースは同様です。

先ほどのシーバスを釣ってから30分程経ったタイミングに再びゴン!

上がってきたのは80cmの再びランカーシーバス!

狙い方が間違っていなかったことを確信する1匹。聞こえは悪いかもしれませんが、自分はルアーへのこだわり?執着心はあまり無いです。その代わり、今自分が置かれた状況においてベストなルアーを選択することにこだわりを持っています。

【タックルデータ】
ロッド:Gクラフト セブンセンス ミッドウォーター MWS-801-MLRF
リール:ダイワ 19セルテート3000-XH
ライン:バリバス アバニ シーバスPEマックスパワーX8 1.2号+シーガー プレミアムマックス ショックリーダー5号
ルアー:マリア マールアミーゴⅡ 23g

 

結局バレてしまったけど、この間に同船者がコニーベイトのでヒットしてました。ちゃんと動き見なかったけど、もったり系の動きだったので、やっぱりそういうことだったんだと思います。

実際には回遊に当たれば何でも買ってきたのかもしれませんし、この釣り方しか正解がなかったとは思いません。

が、思考を巡らせ釣った魚というのはそれだけで満足度が高いです!

 

まとめ

・リトリーブの重さや、潮の動き、ルアーへのゴミ引っかかりなどのヒントを基にレンジを定める

・当日の様子や、他者の釣果をヒントに有効であろうアクションを定める

・目標のレンジを通せて、かつ有効なアクションを出すルアーを選択する

・レンジコントロールを意識する

 

こんな感じです。実際、いつ・どのようなアクションのルアーが効くかまではわかりません。

その見極めができるようになるのを次の目標ということにしようと思います!

このあと姫路に帰って15:00から何食わぬ顔で出社して仕事したっていうエピソードもあって自分史の中でもかなり印象深い1日として記憶に残ってますw

 

第三弾は冬に爆発したコノシロパターンでのランカーシーバスを振り返ろうと思います。