ランカーシーバスを振り返る①

 なぜあの時ランカーシーバスをキャッチできたのか。キャッチまでの経緯を振り返るシリーズ第一弾!今回は高知でキャッチした90アップのシーバスについて

新型コロナが猛威を奮っており、政府から外出自粛要請が出ました。

いわゆる“3密”を避けてくださいとのことで、釣りに行くことの是非に対して様々な意見がありますね。

行っても大丈夫、行くべきでない

◯◯さんがそう言っているからではなくて、自らの置かれた環境を考慮し各々しっかり考えた上で責任ある行動すべきと思います。

某有名アングラーの著書に“人より10倍釣る人には、人より10倍釣りに行くのではなく、人より10倍考える”という言葉がありました。

こんな時期だからこそ、上手くいったことや上手くいかなかったことら普段疑問に思っていることを深く考え次回に活かすことの方が、何か後ろめたさを感じて釣りに行くよりもよっぽどレベルアップに繋がる気がします。

そんなわけで自分の振り返りはもちろん、読んで頂いた方に対しても何かヒントになることがあればと記事を書きます。

第一弾は今年の2月上旬に高知へ釣行した際にキャッチした90アップのシーバスについてです。

 

冬ランカーシーバスを狙うべきタイミング

一般的に、西日本におけるシーバスの産卵は11月

〜2月と言われており、産卵場所は潮流が速い岩礁帯らしい。これには諸説あり正確なことはわからない。東京湾であれば富津沖であったり、大阪湾なら淡路と和歌山の間であったり明石であったりと言われてます。高知はドコなのかしりませんが、外洋に面しており潮流が速い所はすぐソコにあるので、そんな遠くには行かなさそうかなと思ってます。産卵を終えた個体は体力回復のためエサを求めて行動する。釣行した時期は産卵を終えエサを求めている個体が増えている感じかな。

一方で、水温的にも1年で最も低くなる時期でもある。人間も基本的に寒いのはイヤですよね。あんまり里出たくなくなりますよね。魚も同じ感じなのかなと思ってます。

体力回復したいけど、あんまり動きたくなーと、このような状況下であるため、私の狙いとしては以下の内容だ。

狙いたい魚=産卵を終えたアフターで、かつ、効率よく栄養価の高いエサにありつきたいアグレッシブな個体

⇒バチではなくベイト。メインは15〜20cmくらいのイナッコだが、コノシロも少し意識してビッグベイト 等、大きめのルアーを中心にセレクト。

狙いたい時間=低いながらも水温が1番高く、魚が行動しやすい時間

⇒特に河川の場合、下げが効き潮位が下がると温かい海水が少なくなります。つまり、海水の充填度が1番高い満潮前後が魚が行動しやすい環境であると考え、その時間帯をセレクト。

 

タイミングはバッチリ。果たして釣果は

ポイントは橋脚ストラクチャー周り

ベイトが溜まりやすかったり、シーバスが隠れやすかったり、まぁ定番ポイントですよね。

 

ルアータイプによるアクションを変えながらレンジを変えながら探る。

グランソルジャー190F、コノシラスシャッド、ジョイクロ178、K2F162、、、

なんかどれもしっくりこない。これはとても感覚的であり口下手な私には上手く表現できない(笑)

ただ、1つ言えるのは淡水と海水の境目、要は温かい水があるラインは1.5〜2mくらいにありそうだということ。

もっとレンジ入れないとだなーと。そこで手にしたのは

 

ダヴィンチ190

 

このルアーはジョイント部に特徴があって、斜めジョイントを採用しているため、他のジョイントルアーとは異なったアクションをする。

…のも大切なのかもしれないけど、今回はそれを重視したわけではなく、このルアーのもう1つの特徴である背中についたアイ。これ。このアイを使用することで自分が到達させたい1.5〜2mを引くことができる。ちなみにアクションはバイブレーションみたいなローリングアクション、私はゆっくり引けるビッグバイブレーションと思って使ってます。なんかそれだけで釣れそうだ(笑)

とにかくレンジを意識してルアーを操作する。

 

流れが効き出したタイミング、垂直方向は温かい水があるレンジトレース、水平方向はストラクチャーをタイトに。

ストラクチャーである橋脚際を通るタイミングでイレギュラーアクションを入れる。

 

 

 

ドゥン!!!

 

 

 

掛けた瞬間の重さから一瞬アカメかとも思ったけど(アカメ釣ったことないからわからんけどな)エラ洗いでシーバスだと判明。この時点でランカーであることは確信。

ロッド、ライン、フックそれぞれしっかりセッティングしてあるからタックル的には何の不安もない。ゆっくり丁寧に寄せてキャッチ。

いざ目の前で見ると思ったよりもデカい!測ってみるとまさかの90cm!

【タックルデータ】
ロッド:ゼナック プレジールアンサーB80 ソップモッド
リール:シマノ 15カルカッタコンクエスト200HG
ライン:よつあみ ガリス ウルトラキャストマン フルドラグ 3号+プロセレ ナノダックス キャスティングショックリーダー 60lb
ルアー:エレメンツ ダヴィンチ190

まさに3次元的にルアーを送り込み、ここぞというところでアクションさせて釣った狙い通りの1匹!それだけでかなり気持ち良い上にこのサイズ。達成感というか何にも表せないこの感情はホントに病みつきになる。

1つ勘違いしてはいけないと思うのは今回釣れたダヴィンチが優れていて他のルアーがダメなのか。そうじゃない。どんなルアーにも有効な場面とそうでない場面がある。今回のシチュエーションでは、あるいは私の使い方的に最適解であっただけ。手持ちのルアーをチューンして適用させるのももちろん正解だと思います。言いたいのはその時置かれた状況でどんなルアーをセレクトするか。それを考えることが大切だと言うことです。

 

まとめ

・釣行日の水温について考え、釣るべきタイミングを考える

・シーバスが捕食しているであろうベイトと狙うべき水深考え、それを実行できるルアーを選択する

・魚が口を使うゾーンにルアーをプレゼンテーションする

 

こんな感じでしょうか。

自分の思考の整理が主目的ですが、なにかヒントになることがあれば幸いです。

次回は2019年の年間1位に輝いたシーバスについて振り返ろうと思います!

エレメンツ ELEMENTS】ダヴィンチ190